第10期 第6回講義


日時: 2018年10月6日(土) 13:30~17:00

場所: 大阪大学中ノ島センター 講義室201

講義題目:独立系研究者の働き方

講師:小松 正 (小松研究事務所 代表, 独立系研究者) 

 

第6回講義は、「独立系研究者の働き方」と題して、独立系研究者の小松正先生にご講演いただきました

 

前半の講義では、そもそも ”独立系研究者とは" という話から始まり、小松先生が独立するまでの経緯や、独立系研究者とはどのような形で研究に携わっているのかをご説明いただきました。独立系研究者は柔軟な働き方ができる一方、仕事をコンスタントに行うために、複数のテーマを進めながら、常に次の仕事となる種をまくことが必要だと知りました。まだまだ日本では独立系研究者は少ないですが、サイエンスに関する新たな取り組みを行いやすい社会になりつつあり、今後は独立系研究者が新たな研究者のスタイルとしてなりえるのではないかと教えていただきました。

 

後半の円座方式のディスカッションでは、塾生が講義に関する感想や小松先生への質問を行い、全員で「独立系研究者」について議論を深めていきました。議論の中で、「仕事を得るために重要なことは何なのか?」という疑問が、全員の感想や質問から伺えました。小松先生は、相談者は何に困っているのか、ということを的確に把握し、自らの専門性と関連付けることが大切だとおっしゃっていました。独立系研究者が今後広がるために必要なことなど、今後の課題に関しても議論できました。議論が盛り上がり、懇親会まで熱い議論が続きました。

 

どこか特定の機関に所属せずに、研究を行う小松先生の働き方は、どのような形であれ研究者として働いていこうと考えている学生に対して、非常に刺激的なものでした。

 

文責: 塚田 陽平