第9期 第7回講義


  • 日時:11月14日 13:30-17:00
  • 場所:大阪大学中之島センター 講義室607
  • 講師:杉本八郎(同志社大学教授・株式会社グリーンテック代表取締役)

 第9期科新塾の11月講義では、アルツハイマー病治療薬「アリセプト」を開発され、現在でもアルツハイマー病の治療薬の研究開発を行っておられる、杉本八郎先生にご講演いただきました。 先生は戦時中生まれで、今年75という年配の方ですが、とてもそうは思えない活力に満ちたご講演をいただきました。前半の講義は、先生の生い立ちや会社での半生、アリセプト開発秘話、現在とこれからのアルツハイマー病治療についてお話しいただきました。 高卒で入社され大学を夜間部で卒業したこと、博士号を人事部在籍中に取得したこと等、われわれにはなかなか想像もつかないようなお話をきき、非常に刺激を受けました。

後半では、参加者がそれぞれ自分の現在苦労していること等をもとに杉本先生に質問を投げかけ、先生が答えるという形で全体討論を行いました。「心に火をともす」「山のように苦労をする」「ひたすら話を聞いて部下の本音を見逃さない」など、先生の人生経験に裏打ちされた深いアドバイスをいただくことができ、それぞれ抱える課題に対して何らかの指針を見つけることが時間であったように思います。

 

文・浅野 周作